研修コースのご案内
人材の管理とモチベーション
2009年02月07日
昨日カタリストフアームLLP様主催で経営者向けセミナーを実施させて
いただきました。ありがとうございました。
経営者の皆様へのお願いを含めて下記事例を検討させていただきました。
【とある企業、とある工場支配人】
1980年代初め
彼は某企業の工場支配人
無一文で、工場外からは誰の資源を借りることもできず、119人から頼りにされ、彼らの仕事も家庭も明日の夕食のあてさえも、自分の肩にかかっていた。そんな追い詰められた状況に彼はいた。
「私は100人ほどいた従業員の一人ひとりと会った。彼らを三人から五人のグループに分けて会議室に呼び、何を望んでいるのか、何を感じているのか、どこに行きたいのか、何をしたいのか、を尋ねた。我々は人生について、夢について、成功について語り合った。仕事をこなすのにどんなツールが必要なのかも尋ねた。人々は率直に語り、経営陣に対する不満もさらけ出した。そこで私は一度だけチャンスをくれるよう頼んだ」
(彼は従業員のプライドを植え付けようとしたのだ)
彼は従業員の信頼を得ようと努力を重ね、会社や工場にプライドを持てるよう仕向けてきた。そのときに実感したのは、大半の従業員が事業について殆ど何の知識を持っておらず、事業を成功させるには何が必要なのかを理解していないということだった。
殆どの企業では従業員が勤務中に何をすべきかは、指示をされても、より大きな視野の中で自分達がどのような位置を占めるかについては何も教えられていないのである。
一人の行動が他の労働者にどのような影響を与えるのか、様々な部門がどのように依存しあっているのか、そして個々の労働者の行動が企業全体にどのような影響を与えるのか、従業員に教えて来なかったのである。
彼は新しいテクノロジー(イノベーションを含む)を行うことなく83年から毎年30%以上の売上高の伸びを見せ、1983年に従業員で買った工場は1994年には250倍の価値を有する企業となった。
(彼の成功の主たる要因は情報の開示である)
経営者の皆様が従業員の方々に自社で働く矜持を持たせ、十分に情報の開示
を実践することを願って止みません。